イスラエル軍、ガザ市に激しい攻撃 一部地区で避難要請
(VOVWORLD) -イスラエル軍は8日未明からパレスチナ自治区ガザ北部のガザ市を攻撃し、戦車隊がさまざまな方向から市の中心部へ進撃しました。住民によりますと、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによる襲撃以来最大級の攻撃で、イスラエルはガザ市の一部地区の住民に避難を要請しました。
ガザの民間緊急サービスは、数十人が死亡したとみられますが、東部のダラジとトゥファ、西部のテルアルハワ、サブラ、リマルの各地区で攻撃が続いているため、緊急チームは現場に到着できない状態だと指摘しました。
イスラエル軍の戦車はこれまでテルアルハワとサブラの一部地域に駐留していましたが、他の3地区には深く侵入していませんでした。住民らはイスラエル軍がこれらの地区を未明から早朝まで爆撃し、数階建ての建物が破壊されたと話しました。
イスラエル軍は、ガザ地区の過激派施設に対する作戦を実施しており、30人以上の戦闘員を無力化したとする声明を発表しました。その後、ガザ市のサブラ、リマル、テルアルハワ、ダラジ地区の住民に対する新たな避難命令を発令しました。
ある住民はチャットアプリを通じてロイターに「戦車の砲弾や航空機からのミサイルが火山の噴火のように道路や家に降り注いでいる。人々は四方八方に逃げまどい、どこに行けばいいのか誰も分からない」と語りました。
住民によりますと、イスラエル軍の戦車は少なくとも3方向から進攻し、地上と空からの激しい砲撃による援護を受けながらガザの中心部に到達しました。このため何千人ものパレスチナ人が家を出て安全な避難場所を探すことを強いられましたが、多くは避難先を見つけることができず、道端で寝る人もいたといいます。(ロイター)